山行日 平成14年 7月 2日(火)〜5日(金)
行 程
  2日 名古屋空港8:55 ⇒千歳10:35 13:35 ⇒利尻14:25  レンタカーで島廻り 北麓営場ケビン泊
  3日 発5:00 〜第一見晴台7:00〜長官山8:30 〜避難小屋9:00〜利尻山10:50 昼食 11:45 〜
      三眺山13:10〜6合目15:10〜見返台園地15:50  
  4日 鴛泊発10:05⇒香深着10:45  登山口11:30 〜礼文岳山頂13:20  昼食 14:20〜下山16:10  
  5日 発4:00〜桃岩散策6:00  香深発9:55⇒鴛泊着10:35  利尻空港15:20⇒名古屋空港着18:50  
 
    
同行者    山仲間  7名


    最北の海にぽっかりと浮かぶ利尻山、そして花が咲き乱れる礼文島!
そんなの憧れの山旅へ出かけるチャンスがやってきた。


 2日(火) 
 格安航空券「超割きっぷ」で憧れの利尻.礼文への山旅へと向かった。
 お天気はまずまずだが雲が多い。
 「雨が降らなければいいさ!」「降ってもお花が見られればいいさ!」と…
 
 案の定、利尻空港に着いた時には利尻山は恥かしげに頭を隠していたが、
 色鮮やかなハマナスの花がお出迎え!そして、目の前には礼文島が…

 時間があるのでレンタカーを借りてぐるりと島を一巡りすることにした。
 レンタカー代は離島料金ということで高かったが、島の数多を知るには最高の乗り物!
 先ずは姫沼へ、この池を前景とした利尻岳が美しいそうだがまだ雲の中!
 沼を白くするほど沢山いるウミネコに驚きながら湖畔を一周する。

 海岸線に沿ってのドライブはとっても気持ちがいい。
 お天気ならばサハリンが見えるそうだ!
 オタドマリ沼に着いた頃から、利尻山の雲が取れ、全容が見えてきた。
 広々とした草原には黄色い花をつけたエゾカンゾウが真っ盛り!
 港近くの食堂で、この地ならではの美味しいお魚料理に舌鼓!
 今宵の宿泊地「利尻北麓野営場」へ向かった。

 



素晴らしい雄姿の利尻山!
小槍のように突き出ているローソク岩。
明日はあのテッペンに!


 今宵の宿である利尻北麓野営場。
 この可愛いケビンは4人定員だが
 羽毛布団付き、快適な寝ごこちで満足!
 


 3日(水)
  朝、5時。
 車で登山者がぞくぞく到着する。 私達も携帯トイレを持って出発する。
 甘露泉までは観光客も来れるようにしたのか舗装道路が続く。
 次第に高度を上げ6合目の見晴台にでると一気に眺望が開け、眼下に鷺泊港が見下ろせる。
 ここでスケッチをする仲間を残して先に進む。
 息を荒げながら長官山へ辿り着くと凄い迫力の利尻山が目の前に現れここで大休止。 
 記念撮影をして、しばし眺望を満喫する。

 長官山から少し行った所に避難小屋があり、 その横に携帯トイレブースがある。 
 中には穴があいたイスがあり、そこに携帯トイレをセットして使用し、下山口まで持ち帰る。
 山に汚物を残さない徹底した取り組みだが、まだあちらこちらにティッシュの花が咲いている。

 高度を上げると黄色いウコンウツギ、濃いピンクのエゾツツジ、可愛いミヤマアズマギクなどが
 次々と現れ目を楽しませてくれる。
 斜面一面に咲いているのはボタンキンバイ! 八重咲きで大きく立派だ!

 山頂近くになると礫岩の道になり足をとられ歩きにくい… が一頑張りでテッペンだ!
 お社と三角点のある頂上はあまり広くはないが咲き乱れるお花を眺めての昼食は気分か良い。
 下から眺めたローソク岩も目の前にある。

 下山は沓形コースへ…
 岩をドンドン下り、なかなかのスリル! 三眺山(九合目)で一休み。
 こちらは登山者も少なくゆったりとした静かな山歩きが楽しめる。
 変化のある岩道の大好きな私はルンルン気分で下った。

 民食での夕食は海の幸のご馳走! 満足.満足!
 


 山の自然保護の為に
 便袋と吸水凝固シートが 一体化された携帯トイレが用意されている。
 簡易トイレの中にあるイスにセットして使用する。
 使用済み携帯トイレは持ち帰り、
 下山口にある回収箱へ
 



8合目の長官山に着くと利尻山の眺望が…
残雪と新緑のコントラストが素晴らしく
ますます登行意欲が湧いてくる。
ここが利尻山(利尻富士)の山頂だよ〜
登山口は260m  
山頂の1718mまでは結構長かったよー


 礫岩でズルズル滑る難所!
ロープに掴まり苦労している登山者。
スリルのある沓形コースへ…
ハイマツが白骨化した尾根道は快適!
名物の生ウニ!
ここでしか味わえない美味しさ!



 4日(木)
  フェリーに乗るまで時間があるので港の近くにあるペシ岬へ出かけた。
 岩壁に咲く花々、そして岩に群がるウミネコ! 青い海と青い空! 潮の香り。
 山国で育った私は海の眺めはとっても新鮮に映る。

 フリーが出発するとウミネコがどこまでもついて来る。
 パンを持って待っていると上手くとって行く。
 殆んどの登山者は同じコースをとっているので顔見知りが多く出来る。
 今回も松山、九州、大阪、菰野の方達と話しが弾んだ。

 礼文に渡りタクシーで登山口まで行く。
 2時間半ほどの道程だが昨日の登山と比べれば散策と高をくくっていたのが
 けっこう登りがいのある山だった。
 山頂からの大展望は素晴らしい!
 利尻は島全体が利尻山!この裾野に町並みが点在し、
 ここからの眺めはまさに利尻富士!
 そして、礼文のトド島、スコトン岬、桃岩までぐるりと見渡せる。
 
 


礼文島からの利尻山! 
別名「利尻富士」に納得!
山頂から見たスコトン岬とトド島



 5日
 朝4時、宿のご主人に知床まで送ってもらい、桃岩お花の散策コースを歩く。
 斜面一帯に色とりどりの花々が咲いている。イブキトラノオの群生はそれはそれは見事!
 次第にガスがかかりはじめ足元の花のみの観察となる。
 レブンウスユキソウもあちらこちらに咲いていて写真撮影に夢中になるが、
 雨が降り出し宿へと戻る。

 船で利尻へ戻り、取れたてのウニやタコ、イカ、ホヤ、ホッケなどで昼食を取り空港へと向かった。
 機中からは富士山をはじめ御岳山.白山が眺められ、最後まで山に感動した楽しい山旅だった。
 


機中からの富士山


     利尻.礼文に咲いていた花々!

ボタンキンバイ リシリオウギ エゾツツジ レブンウスユキソウ リシリヒナゲシ