山行日
平成15年 9月 5日(金)〜7日〔日〕 晴 雲のち風雨
行 程   
  5日  新穂高ロープウエイ8:30 ⇒山上駅9:00 〜 西穂高山荘10:00/10:10〜独標11:10/11:20〜
      ピラミッドピーク11:45〜西穂高山頂12:40〜間ノ岳13:20〜天狗ノ頭15:05〜天狗ノコル15:50
      
  6日  発5:50〜ジャンダルム7:40〜奥穂高岳8:40〜穂高岳山荘9:15

  7日  山荘発6:00〜コブ頭7:30〜白出大滝8:00〜白出小屋9:05〜穂高平小屋9:45〜新穂高10:30
    
同行者  山仲間  2名



西穂高岳から奥穂高岳の縦走コースは
10年前に体調を悪くして無念の下山をしている。
今年はそのコースを是が非でも完登したいとチャンスを狙っていた。

山でのビバークにも興味があり
今回は山の師匠に同行をお願いして
いろいろ教えを請うことにした。


素晴らしい上天気!
先を急ぐことにして
独標まで一気に登った。

多少雲は出ているが
これから辿る西穂高岳までの山々や
吊り尾根がきれいに見える。




西穂高山頂までは数人の登山者と
前後しながら登ったが
ここから先はバリエーションルート!

大小の岩が積み重なって出来たピークを
ペイントを目印に登っていく。
ガラガラしているが
スリルがあり楽しい!
途中、単独行の男性とすれ違った!
短パンでウエストバック一つの身軽さ…  
私 「荷物それだけですか?」
彼「はい、どんな所か来て見たけど
ルートがわからなくて…」
天候が悪くなったらどうするのだろう?

間の岳へは思ったより早く着いた!
ガスが少し出てきたが
天狗の頭が目の前に見える。
私の大得意とする岩場!
こういう場所になると
がぜん元気が出てくる。

鎖もしっかりしていて
スタンスもある。

こうして岩場の登下降をしながら
天狗の頭にたどり着いた。
「ヤッホー!ここが天狗の頭だよ〜」
以前は槍ヶ岳からここまで縦走して来て
無念の下山。
これで西穂高岳までの
念願のルートはつながった!V(^-^) ヤッタ♪

さぁー この岩場を下れば
ビバーク地点の天狗のコル!
アップザイレンで一気に下った。

   以前はここから岳沢ヒュッテに下山した。 避難小屋跡でビバーク初体験! 夕食は五目御飯と卵スープ、漬物に果物


「ビバーク初体験記」

「エッー こんな所で寝るの?…」
岩がゴツゴツしていて何だか不安がよぎるが
ストックを支柱にしてツエルトを張ると
快適な空間が出来た。

飛騨側から冷たい風が吹き上げてくるが
岩陰が暴風壁になり助かる。
そして素晴らしい夕焼け…(^^ )ルン♪

暗くならないうちに夕食を済ませ
ザックの上に背を持たせかけ
シュラフにもぐり込む。
チョッと感触は悪いが
体が横になれるだけでも幸せ!
空には満点の星が…


朝、外を覗いてみる。
緞帳を下ろしたような乳白色の世界!
雨が降っていないだけでもラッキー!



二日目

朝からいきなりの急登!
畳岩尾根ノ頭、コブ尾根の頭と
スリル満天の岩稜帯が続く。

ここからが核深部なのに
風が強くてカメラが出せない…

ジャンダルムにも登ってみた。
奥穂高方面から見ると
立派な岩峰なのに
山頂はケルンがあるだけだった。

切り立った馬ノ背を
ワクワク、ゾクゾクしながらよじ登り
快晴だったらどんなにか
楽しめたかと思うとチョッと残念!

以外に早く奥穂高山頂に着いてしまったが
風雨が激しくなり
穂高山荘へと逃げ込む。



山荘のロビーは
雨で出足を挫かれた人達でいっぱい!
北穂高小屋までの縦走を諦め
ここに留まることにして宿泊手続きをする。
濡れた衣服、ザックを乾燥室に入れ
部屋でゆったりとお昼寝タイム。

やはり週末だからか
雨の中を次々に登山者が登ってきて
山荘も大賑わいになった。
夕方は雨も止み、きれいな夕焼け空が…


三日目

素晴らしいご来光を拝み
快晴の朝を迎えた。

登山者達は早々と出発…
北穂高岳へ行きたい気持ちを抑え
白出コルから下山を始める。

後から気がついたが
その日のうちに南岳経由で槍平小屋まで
入れば日程的にはOKだった。
残念〜
青空に
昨日登ったジャンダルムが輝いている。
あぁ〜 こんな快晴の日に登りたかったなぁ…
チョッピリ悔しいが
雨の中を白出小屋まで下るのも大変だ!
後ろ髪を引かれるように
後を振り返りながらガラ場を慎重に下る。
昔はこの道をボッカして
山荘まで荷揚げをしたという。
足場の悪い急登のこの登山道をよくぞ!…
w(@。@;)w オウ〜

荷継小屋跡もあり
昔の苦労が偲ばれる。
へつるように作られた岩切道を通り
重太郎橋を渡って
樹林帯を下ると白出小屋に出た。

これから登る大学生が
楽しそうに歓談している。
大きなザックを担いで
これから始まる急登の地獄道を
知ってのひとときだろうか…

私達は穂高平小屋で一休みして
新穂高温泉へと向かった。